朝晩の冷え込みが少しずつ増した今日この頃、皆様体調など崩されていませんか?
本日は、11月5日(日)に開催された、“And Vision Presents Global Artists Project Next Vision Vol.1”のレポートをお届け致します。
音楽留学・ダンス留学のアンドビジョンが企画・制作するこのプロジェクト、“Next Vision”のタイトルを冠しての開催は今回が第一弾となりますが、去る9月24日にThe Gleeで開かれた、弊社主催のコンサートがシリーズ化、アンドビジョンが満を辞して送り出すコンサートプロジェクトです!
〜Global Artists Projectとは?〜
世界で活躍を目指す音楽家やダンサーの支援、国境を越え世界の様々な国・地域、音楽家やダンサーたちとのグローバルコミュニケーションを実現するため、世界で音楽を学び、帰国後プロフェショナルな活動を目指す音楽家やダンサーが活躍する場として、音楽・ダンス留学に特化したエージェンシーであるAnd Visionが企画・運営するコンサート・イベントです。コンサートではその日の公演ごとに、来場者の投票によるベストパフォーマーの選出を行い、選出されたアーティストはさらなる公演への出演や活動の機会が付与されます。これによりグローバルな活躍ができるアーティストをお客様と一体となり育成していけるようなコンサート・イベントの創造を目指します。
“Next Vision”としての初コンサートは、前回9月のコンサートに引き続き、The Gleeにて開催、フランス・パリで研鑽を積んだフルーティスト、布能美樹さんのコンサートと、布能さんを交えた【Next Vision Ensemble】メンバーによる木管五重奏の演奏、そして、中島悠莉さん(ピアノ)、鈴置紘一朗さん(クラリネット)、山田裕香さん(ソプラノ)、杉山和駿さん(ヴァイオリン)、倉田莉奈さん(ピアノ)の5名によるミニコンサートといった構成でお送りしました。
記念すべき“Next Vision”第1回目のベストパフォーマーは、ミニコンサートの5名の中からご来場いただいたお客様の投票により選出され、非常にハイレベルなパフォーマンスのぶつかり合いでしたが、開票の結果、今回は、倉田莉奈さんが選ばれました!
≪ミニコンサート≫
中島悠莉さん 超絶技巧練習曲より 『夕べの調』 / F. リスト
本日のトップバッターは桐朋学園大学に通う中島悠莉さん。最初の演者、最初の曲というのは、なかなか会場が温まりきらず、どこか手探りになるような難しいところもありますが、リストの超絶技巧練習曲を非常に安定したテクニックと、エチュード(練習曲)という解釈に止まらない表情豊かな演奏を聴かせてくださいました。ピアノの実力もさることながら、編曲や弾き語りも得意だという中島さん。今度はぜひ、“アレンジャー中島悠莉”の演奏も聴いてみたいですね!
鈴置紘一朗さん クラリネット小協奏曲 Op. 26 ハ短調 / C. M. v. ウェーバー
続いては、音大生や、音大を卒業した出演者が多い中、大学で農業を学んでいるという鈴置紘一朗さん。普段は大学オーケストラで演奏することが多く、ソロとしてステージに立つのはこの日が初めてだったそうですが、初めてとは思えぬ落ち着いたステージで、尚且つ非常に楽しんでステージに立っている様子が伝わる演奏を披露してくださいました。これから音楽の道に進むのか、農業の道に進むのか、いずれにしても、グローバルに活躍してくださることでしょう!
山田裕香さん 「あした」 Morgen! Op. 27-4 / R. シュトラウス ・ 「春の声」 Frühlingsstimmen Op. 410 / J.シュトラウス2世
次に登場したのはソプラノの山田裕香さん。二曲とも「シュトラウス」の作品、苗字は同じでも、片や後期ロマン派を象徴する作曲家の曲を、片やウィンナーワルツ王の曲を、「あした」は美しいピアノのイントロダクションに引き続きしっとりと、「春の声」は思わず見ているこちらも自然と踊り出したくなるような気分になってしまうほど、愛らしく歌い上げてくださいました。二曲ともとても丁寧に歌い上げる姿に、日々歌と真摯に向き合ってらっしゃる姿を垣間見たような気がします。
杉山和駿さん 無伴奏ヴァイオリンソナタ 第2番 Op. 27-2 / E. イザイ
本日唯一のティーンエイジャーの杉山和駿さんは、伴奏者を従えず、お一人でのステージでした。音楽的にも技巧的にも高度な技術を要求されるこの曲を、自身の音をじっくりと聴きながら、お客様に伸びやかな音色を届けてくださいました。重音奏法(ダブルストップ)が多用される箇所も安定した音程かつヴァイオリン独特の美しい音色を響かせ、もはやフレッシュなだけではない、熟練されたヴァイオリニストの境地に足を踏み入れた演奏に、お客様も聴き入っていたことでしょう!
倉田莉奈さん ワルツ 第6番 Op.64-1 変ニ長調 『子犬のワルツ』 / F. ショパン ・ 舟歌 Op.60 嬰ヘ長調 / F. ショパン
ミニコンサートを締めくくったのは、1ヶ月ほど前にパリ留学を終え、日本へ活動の場所を移したばかりの倉田莉奈さん。子供の発表会でもよく演奏される子犬のワルツは、ショパンも人生の半分を過ごしたパリで勉強した倉田さんらしく、愛らしくもお洒落に、舟歌はダイナミックでありながらヴェネチアのゴンドラのイメージを再現するかのような、穏やかな流れと繊細さも併せ持つ演奏を聴かせてくださいました。ライフワークはフランス音楽の普及とのこと、既に日本でも精力的な演奏活動を展開しており、またどこかで倉田さんの演奏をお聴きいただく機会があるのではないでしょうか。
そんな倉田さんの今後の活動はもとより、ミニコンサートに出演された全ての音楽家のこれからの活躍に、ますます期待が持てるコンサートとなりました!
ミニコンサートに引き続き、まずは布能美樹さんのフルートソロプログラム。
今回は無伴奏曲2曲と、前回に引き続きピアニストの熊谷邦子さんとの共演のステージとなりました。
布能美樹さん(Fl.) & 熊谷邦子さん(Pf.)
『冥』 / 福島和夫 ・ 独奏フルートのための小品 / J. イベール ・ 魔弾の射手による幻想曲 / C. M. v. ウェーバー=P. タファネル
一曲目の冥は邦人作曲家の作品らしく、雅楽のテイストを感じる作品、まるで和楽器を聴いているかのような音色を聴かせてくださいました。二曲目の独奏フルートのための小品も、冥に続いてお一人での演奏。フランスの田舎を連想するような、穏やかでゆったりとした響きは、おっとりとしたキャラクターが魅力の布能さんにぴったりの作品のように感じました。
ソロプログラム最後の曲は、すっかり息もぴったり、ピアニストの熊谷さんとの演奏でした。前の二曲と異なり、華奢な体からは想像もつかないような力強い音色と、優しさを兼ね揃えた演奏に、お客様もすっかり聴き入っていました。
休憩を挟み、本日最後はNext Visionのために結成された、Next Vision Ensembleによる木管五重奏のプログラム。
【Next Vision Ensemble】
布能美樹(フルート)・澁谷綾佳(クラリネット)・伊庭優希(オーボエ)・柳瀬茉耶(ホルン)・小田桐知世(ファゴット)
『くるみ割り人形』より 「行進曲」「アラビアの踊り」「トレパック」 / P.チャイコフスキー ・ ディヴェルティメント 変ロ長調 / J.ハイドン
・ 『カルメン』より 「イントロダクション」「ハバネラ」「闘牛士」
美女5人が色とりどりのドレスを身にまといステージ上に並ぶ姿は、非常に華やかで、まるでディズニーのプリンセスが集結したかのような華やかな光景。それだけでも十分きらびやかなステージでしたが、即席、寄せ集めの集団とは思えぬ、息の合った演奏を聴かせてくださいました。見た目だけでなく、耳で聴いても華やかで、様々なキャラクターを織り交ぜたプログラムは、観客の皆様にも大いにお楽しみいただけたことでしょう。そして、実はこのメンバーで、12月15日(金)に開催される“Next Vision Vol.2”のステージに立つことが決定しております!今回ご覧になった方はもちろん、今回見逃した方も、グローバルなプリンセスたちが奏でるステージを観に来てくださいね!Next Vision Ensembleとしてのプログラムは今回と同じ予定ですが、さらにパワーアップしたステージになることをお約束致します!!
12月15日(金)は雑司が谷音楽堂へ、海外で勉強した新進気鋭な音楽家たちに会いに行こう!
*チケットは現在絶賛発売中です!お問い合わせは下記まで!
アンドビジョン株式会社
℡ 03-3278-3450 / E-Mail: audition@andvision.net
Next Visionのプレコンサートのような位置付けとなった前回同様、3時間という少々長丁場のコンサートではありましたが、バラエティーに富んだプログラムはお客様にも、出演者の皆さんにもお楽しみいただけたようです。
今後も目が離せない今回の出演者の今後の活躍を、これからも見守っていきたいと思います。皆様も、是非本日の出演者へ温かいご声援の程、よろしくお願い致します!
3時間のステージを見守ってくださった観客の皆様、3連休最終日にも関わらず、足をお運びいただき、誠にありがとうございます。
そして、出演者の皆様、素晴らしいステージをありがとうございました!
次回、Next Vision Vol.2で、皆様と、素敵な音楽との出会いを楽しみにしております!
それでは12月15日(金)雑司が谷音楽堂でお会いしましょう!!
Very good blog article.Much thanks again. Want more.